特集|ニュースリリース
2008/10/10
- 寿月堂パリ店 ショップコンセプト
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ショップコンセプト
日本の「茶の文化」の基礎である「茶の湯」を大成した千利休は、茶道の心と禅の極意は一致するという「茶禅一味」という考えに共鳴し、
禅の精神を茶道に取り入れていました。
その「茶禅一味」を基本コンセプトとし、寿月堂パリ店は、
薫り高い本物のお茶を通じて茶禅の精神や日本文化をお客様に体感していただき、
「五感を研ぎ澄ます喜びの時間」を提供していきます
1階は天井から無数の細竹が下がる斬新なデザイン。
檜のカウンターには茶釜が設置され、
本物の様々な日本茶を厳選された器とお菓子でお楽しみいただけます。
パリで始める本格的な日本茶専門店として、茶葉だけでなく
日本茶周りの器や、日本茶を使ったオリジナル焼き菓子も扱っていきます。
また、地下のお茶室兼ギャラリー「茶禅」は、洞窟のような重厚感のある空間。
ここではお茶会をはじめ、日本茶にまつわる伝統工芸品や四季を意識した
和の文化発信を行っていきます。
ショップデザインコンセプト
竹林のような空間を作りたいと思った。
竹林の中には日常の世界とは別の空気が流れており、
別の種類の光がふりそそいでいる。
その特別な空間のまん中に、無垢で節のないヒノキの板を置いた。
ヒノキは特別な木で、その上に置かれたものを滑らかにすると考えられていた。
その板の上で日本の「自然」を味わってほしいと考えた。
地下は石の茶室がある。パリの地下に眠る石の洞窟で、お茶もまた別の顔を見せてくれるだろう。
建築家 隈 研吾