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特集|パリ店便り

アンヌ=ソフィー・ピックの哲学

Vol.972025.07.30

世界でも数少ない女性のミシュラン三つ星シェフの一人、Anne-Sophe Pic氏。フランスはもとより、スイス、ドバイ、香港、タイなど世界にレストランを展開するピックグループを率いています。

彼女と寿月堂の関係は深く、日本茶をベースにしたハーブティーのコラボレーション商品の開発や日本茶の講習会を茶葉を扱う料理人やサービススタッフに定期的に開催しています。

講習会では日本茶の歴史や精神文化のお話しも交え、煎茶、焙じ茶、玄米茶、玉露、抹茶の茶葉の説明や淹れ方をレクチャーしています。お料理やスイーツはもちろん、お料理に合わせてサーブされるノンアルコールペアリングの全てに日本茶が使われているため、講義を受けるスタッフの皆さんの顔つきは真剣そのもの。

代表的な料理やスイーツをご紹介します。
・Berlingots(ベルランゴ)
抹茶を練り込んだパスタの中にシェーブルチーズを詰め込んだファルス。
ソースは野菜ベースのフォンに抹茶をブレンド。お食事とともに玉露が供されます。

・そら豆のカプチーノ仕立て
抽出された茶葉が入っているため、全体を混ぜて口に入れると茶葉の青葉の香りが鼻を抜けます。

・Nid d'abeilles(ニダベイユ)
蜂の巣を形どったスイーツ。食べるのが惜しいくらい美しい外観です。
ベージュ色の部分にほうじ茶が使われてます。

料理を通して文化をつなぎ、人の記憶や心に触れてもらいたい。それが彼女の哲学です。
今後も微力ながら食を通して日仏文化を深めていきたいと思います。

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